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 隠岐諸島産 コケ類チェックリスト

隠岐の蘚苔類(コケ)の総目録。但し,全て自分自身で採集・同定したもので,他者による記録だけの種(少数)は含めていない。

一都道府県当りせいぜい 500 余りが普通なのに,狭くて山も低い隠岐に 400 種弱はちょっと多すぎる。しかしそれは,隠岐が特殊だというのではなく,他地域が精査されてないからだろう。

  ※ Sematophyllum demissum (Wilson) Mitt. イワナガハシゴケは独立種
    として認めた。
  ※ 和名の前の「」印は,[mixi 日記]に言及があるもの。
    但し,Funaria serrata ノコギリヒョウタンゴケ は,異名(Synonym)の
    ヤマトヒョウタンゴケ Funaria japonica で。


    ⇒ [PDFファイル

 隠岐諸島 レッドデータブック(維管束植物)

隠岐の維管束植物は,記録も含め1,400種弱が確認されている。
その中で,絶滅が心配されるものが555種(要注目種83を含め)。
まだ未定稿ではあるが公開しておきたい。

    ⇒ [PDFファイル

 隠岐の海岸植物

離島の海辺で生まれ育ったので,海岸の植物には愛着がある。子供の頃から見知っているものも多い。大した意味はないような気もするが,自分用に列挙してみた。
但し,実際に確認しているもののみで,記録のみの種は含めていない。

    ⇒ [PDFファイル

 ※※※ 2017年の収穫 ※※※

### 隠岐版 ###
            ※ 他の人の発見によるもの   
                 N:長岡桂太郎,Y:矢田貝繁明
               学名付きはコケ(蘚苔類)

 〔島根県初〕 ------ 県下の記録なし
ナガミノオニシバ
シロバナオキタンポポ(仮称)
Sphagnum squarrosum ウロコミズゴケ (N)

 〔隠岐初〕 ------ 隠岐の記録なし
コウヤワラビ (N)
ユクノキ (Y)
ウマノスズクサ
ヒロハスズメノトウガラシ
Polytrichum commune ウマスギゴケ

 〔初確認〕 ------ 情報のみで未見だった
ハマウツボ
サワヒヨドリ
アゼテンツキ

 〔再確認〕 ------ 長く現状不明だった
マメヅタラン
フウラン
ウシクグ
ウリクサ
Funaria serrata ノコギリヒョウタンゴケ
  (Syn. Funaria japonica ヤマトヒョウタンゴケ)

 〔再同定〕 ------ 同定の精密化
ケハンショウヅル
ヒヨドリバナ

 〔新産地〕 ------ 稀産種の新産地
イヌチャセンシダ
アオネカズラ
ウラボシノコギリシダ
オオカナワラビ?
ヨツバヒヨドリ
バリバリノキ
ニガキ
オオモミジ
ナミキソウ
ゴマノハグサ
ニガクサ
ホソバシュロソウ
タチシオデ
イガホオズキ
シカクイ
クロテンツキ
ヒメフタバラン
Sphagnum junghuhnianum ssp. pseudomolle コバノホソベリミズゴケ (N)

 〔島別新産〕 ------ その島で初確認
タチタネツケバナ(海士)
オカウコギ(海士)
クガイソウ(西ノ島)

 〔帰化・移入・逸出〕 ------ 初確認
Common calamint (英名)
ムシクサ
白花 タチイヌノフグリ
ギンパイソウ

 〔帰化種等新産地〕
クルマバザクロソウ
ホウキヌカキビ
アリアケスミレ
ワルナスビ
フサフジウツギ
アメリカアゼナ
アレチニシキソウ
アレチハナガサ

実に1年ぶりのブログの更新。怠けていたのでも,体調を壊したわけでもない。
たまたま,同定が厄介,分布が特殊,といった大きなテーマがなかった所為である。
今後は,隠岐の人向けの “小問題” についても言及したいと思う。

なお,コケ類については隠岐で390種を採集(通常1都道府県当り500種前後)。さすがにもう残ってないだろうと今は捜していない。もちろん,まだ10や20はあるかもしれないが, “ある” というのと “見付かる” というのは別問題である。

※※※ 2016年の収穫 ※※※

 〔島根県初〕 ------ 県下の記録なし
オオキツネノカミソリ Lycoris sanguinea var. kiushiana
  石見の方にあったらしいと聞いたが確認できていない。
  知夫 赤禿山
ケエゾノヨロイグサ Angelica sachalinensis var. sachalinensis
              f. pubescens
  エゾノヨロイグサの品種で母種に混生。北海道と栃木県の一部に生育。
  都万 津戸
ヒメハリイ Eleocharis kamtschatica 
  刺針状花被片が発達する型。
  五箇 重栖湾。
ウスゲコバノイシカグマ Dennstaedtia scabra f. glabrescens
  コバノイシカグマの品種とされているが,独立種にすべきとの説もある。
  布施 南谷(上流)

 〔隠岐初〕 ------ 隠岐の情報なし
シロバナヤマジソ Mosla japonica var. thymolifera
  希産種ヤマジソの変種。全国で数地点の記録しかなく超希産。
  都万 津戸
シソクサ Limnophila chinensis ssp. aromatica
  過去の記録も情報もない。県下では島根半島の記録あり。
  西郷 今津(水田)  
ササバモ Potamogeton wrightii
  男池の一角に群生するが量は多くない。
  西郷 津井
ヨツバヒヨドリ Eupatorium glhenii
  ヒヨドリバナ類の中では例外的に判りやすい。
  布施 南谷(上流)
オニツルウメモドキ Celastrus orbiculatus var. strigillosus
  ツルウメモドキに混じって普通にある。
  海士 豊田

 〔初確認〕 ------ 情報はあったが未見
ヒメイタチシダ Dryopteris sacrosancta
  イタチシダ類の中では特徴が顕著。採集品は紛れのない典型品。
  海士 金光寺山(1株のみ)
ヒカゲワラビ Diplazium chinense
  過去に,焼火山と海士の記録のみがある。
  西ノ島 別府(1株のみ)
ハマニンニク Leymus mollis
  あったと昔聞いていたが,やっと確認できた。
  都万 塩の浜(末路川河口)
スブタ Blyxa echinosperma
  男池の水中にわずか数株,よく残っていたものだと思う。
  西郷 津井(男池)
クロハリイ Eleocharis kamtschatica f. reducta
  刺針状花被片が発達しないヒメハリイの品種。重栖湾埋立地はかなりの量。
  五箇 重栖,西郷 男池
マツモ Ceratophyllum demersum
  小さな溜池内に大きく広がっていた。
  海士 東
アマナ Amana edulis
  昔あったとは聞いていたが,出会ったのは初めて。大きな群生地で100株以上。
  西ノ島 高崎山(山麓)
クガイソウ Veronicastrum japonicum var. jappnicum
  隠岐のは全部がナンゴククガイソウという認識だったが…。
  布施 鷲ヶ峯,都万 壇鏡
ワサビ Eutrema japonicum
  間違いなく自生と思われる。
  五箇 郡
ニガカシュウ Dioscorea bulbifera
  浦郷の真野信茂氏から教わった場所。隠岐の初記録。
  西ノ島 浦郷

 〔同定変更〕 ------ 間違いを訂正
サンインヨロイグサ Angelica sachalinensis var. sachalinensis
             f. saninensis
  今までシシウドとされていたもの。エゾノヨロイグサの品種となっているが,
  見かけはまるで違う。隠岐のものは全てこれでシシウドではなかった。
  全域 4島

セイタカフモトシケシダ Deparia dimorphophylla x D. pseudoconilii
                var. pseudoconilii
  タマシケシダ?としていたもの。同定は海老原淳博士。

 〔仮同定〕 ------ 検証不十分で保留
オニツルウメモドキ Celastrus stephanotifolius
  ツルウメモドキ(広義) C. orbiculatus とは明らかに異なるものだが,葉裏脈上
  の毛が本種の記載と一致しない。
  大満寺山(北側登頂路)

 〔再確認〕 ------ 長く現状不明だった
ゴウソ
  数十年振りの再確認。
  西郷 平

 〔新産地〕 ------ 希産種の新産地
エゾノヨロイグサ    都万 狭山(林道)
マルバウマノスズクサ 西郷 犬来(道路際)
アオミヤマカンスゲ  布施 南谷(上流)
タチスゲ     男池,八尾川,知々井岬
ハマヒエガエリ   重栖湾(埋立地)
ヤブサンザシ   西ノ島 外浜付近
ホザキノフサモ  都万 鳴沢の池
ヒロハヤブソテツ  五箇 郡川
コバノイラクサ   西ノ島 耳々浦
サワトウガラシ   西郷 今津(水田)
ヒメミカンソウ    西郷 今津(水田)
ニッポンイヌノヒゲ  西郷 今津(水田)
ニガクサ    西郷 犬来(道路際)

 〔情報のみ〕 ------ 未確認
キヨスミウツボ Phacellanthus tubiflorus
  浦郷の真野茂信氏の写真。島根県初記録。
  焼火山(登山道)

 〔再同定〕 ------ 同定の精密化
クサコアカソ
ヒカゲノカズラ
タチシオデ
シオデ
ヒメエンゴサク Corydalis lineariloba var. capillaris
エゾノヨロイグサ
キツネノカミソリ
ヒメアシボソ Microstegium vimineum f. willdenowianum

 〔新帰化種〕 ------ 初確認
チリーアヤメ     (海士 菱浦)
オニクサヨシ      (西ノ島 仁具・いざなぎ)
トキワススキ     (島後 代)
ヨシススキ      (島後 八尾川)
セイヨウミヤコグサ  (五箇 重栖)
アレチニシキソウ  (西ノ島 美田)
キバナオドリコソウ  (西ノ島 浦郷)

 (帰化種新産地)
ハナヌカススキ     (海士 西)
ハマチャヒキ      (島後 中村)
コスズメガヤ     (西郷港)
ヤワゲフウロ      (西ノ島 いざなぎ)
トゲミノキツネノボタン  (知夫 赤禿山)
アレチウリ        (西ノ島 耳々浦,島後 那久岬)
プロフィール

T.Tango

Author:T.Tango
 丹後 亜興 (隠岐郡海士町)
   tttt@tx.miracle.ne.jp
 
 フィールドは隠岐に限られますが植物歴40数年。ブログの目的は「植物を調べている隠岐の人」への情報提供です。しかし外部の方の参考にもなるよう,汎用性のある記述を心がけます。
 地元密着型の軽めの記事(日記)も,「隠岐版」と断って混ぜることにします。
 質問や地元の植物ニュースは歓迎です。

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