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隠岐のハギ類 Ⅰ.

Ⅰは自分で同定したい人のため。名前さえ分ればそれで十分という横着な向きはⅡを。しかし,答を見ないで自力で正解に達する方がスリルがある。犯人が分っている推理小説を読んでもつまらない。

しかも次の検索表は伝家の宝刀,これを使えば必ず結果が出せます。各種図鑑で挫折して来た人も。

【検索表 ハギ属ヤマハギ亜属】 (自家用)
 ※ 隠岐にあり得ないものは省略。島根県に記録のあるものは全て含まれている。

A.花は淡い黄色で紫斑がある。低木 ---------- キハギ
A.花は普通紅紫色。半低木~ほとんど多年草。
 B.花序は基部の葉より短い。萼裂片は先端が針状となる -------- マルバハギ
 B.花序の多くは基部の葉より長い。萼裂片は膜質で先は針状にならない。
  C.成葉の表面(上面)に一面に細かい圧毛がある(永存性) ----- ニシキハギ
  C.葉の表面に若い時に軟毛があっても,成葉では脱落して,まばら~無毛。
   D.萼裂片は円~鈍頭。旗弁の基部は急に細くなる。葉の上面は幼時から
    無毛。成葉の裏面に宿存性の微細な毛が密生(ルーペでやっと見える)
             ----------- ツクシハギ
   D.萼裂片は鈍~鋭頭。旗弁の基部は漸先形。葉の上面は幼時には多少とも
     有毛。成葉の裏面の圧毛はより長めでやや粗(ルーペで明か) -- ヤマハギ
   D.萼裂片は細長くて(筒部の約2倍長)鋭く尖り,強い1脈がある。葉の上面は
     無毛      ---------- ミヤギノハギ・(野生なら)ケハギ

   ※ 注釈
  ・半低木: 冬季に幹が大きく枯れ込む。
  ・基部の葉: ハギ類は葉腋から花序が出るが,その部分の葉(3小葉から
   なる)。
  ・成葉: 十分生長した葉。
  ・旗弁の基部: 上側の花弁を引っこ抜いて見る。
  ・急に細くなる: (花弁が内曲した)耳状突起の所で激しくくびれ,爪部が明か
   (柄がある感じ)。
  ・漸先形: 三角形状に直線的に細くなり,くびれがない。
  ・ルーペでやっと見える: ×10 程度のルーペで,うっかりすると見逃すような
   短毛!
(1/4mm以下)。
  ・萼裂片の尖り方は微妙なこともある。成葉葉面の毛の状態で判断するのが最も
   確実。ただし,ニシキハギは表面でツクシハギは裏面。 丁寧に慎重に見る
   こと。光を当てる方向を色々変えて。

         [⇒ 隠岐のハギ類 Ⅱ.]

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T.Tango

Author:T.Tango
 丹後 亜興 (隠岐郡海士町)
   tttt@tx.miracle.ne.jp
 
 フィールドは隠岐に限られますが植物歴40数年。ブログの目的は「植物を調べている隠岐の人」への情報提供です。しかし外部の方の参考にもなるよう,汎用性のある記述を心がけます。
 地元密着型の軽めの記事(日記)も,「隠岐版」と断って混ぜることにします。
 質問や地元の植物ニュースは歓迎です。

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